目次
- 設立趣意書
- 例会案内
設立趣意書
設立目的および活動方針
(1)名称
女性起業家研究部会
(2)主査・幹事
主査:湯川 カナ
なりわいカンパニー株式会社
一般社団法人リベルタ学舎 代表
幹事:松村 敦子
(有)アクティア代表取締役
幹事:岡崎 利美
追手門学院大学経営学部准教授
幹事:長町 理恵子
追手門学院大学経済学部准教授
(3)趣旨・目的
日本では経済が30年にわたって低成長期にあり、かつ少子超高齢化による人口減少等により社会課題が山積している。これらの状況を打破する存在として、近年、起業家に注目が集まっている。しかしながら日本は現在、起業率(開業率)が低く、また国家間の起業水準比較を行うGEM(Global Entrepreneurship Monitor)の調査結果で世界最低ランクに位置するなど、起業をめぐるあらゆる分野で立ち遅れが指摘される状況にある。
当学会に冠された「ベンチャー」は語源に遡ると、「アドベンチャー」と同様、冒険的であり、成功するリスクが低い可能性があることに敢えて挑戦するという意味をその中心にもつ。起業文化がまだ成熟していない現在の日本では、「ベンチャー」と呼ばれるチャレンジングな起業は、大きな意味をもつことになるだろう。
そのなかで関西ベンチャー学会は、ビジネスにおける東京一極集中が著しい日本において、あえて関西を拠点にベンチャーを研究するという挑戦をしている。かつ15年前、当時まだ事例研究が少なかった女性起業家をテーマとして誕生したのが、本研究部会である。その後、社会の多様化が著しく進展した今日において、性別の属性を超えて、具体的にはまだ他国に比べて圧倒的に事例が少ない「女性起業」に加え「外国人起業」「学生起業」「社会起業」等における挑戦をテーマにより広範に起業を研究するため、「ダイバーシティ研究部会」と改名をすることにした。
経営やビジネスの分野を筆頭に、「多様性」は、現在の日本で、世界に比べてもっとも遅れている項目のひとつとされる。いわば「世界でもっとも厳しい環境」のなかで、それでも起業に挑戦する本質的なベンチャーマインドを有する起業の研究が、低迷する日本経済を打破していくきっかけとなることを願う。また同時に、本研究部会を通じて産学官民そして未来世代も含めた多様なステークホルダーが広く連携することによって、関西ひいては日本における起業をとりまく環境水準が向上することを願うものである。
(4)活動内容
●多様な起業および起業家の研究・交流・支援・提言
●ダイバーシティマネジメントの研究・交流・支援・提言
●関西を中心とする企業との連携
●大学生起業家および起業志望者の研究・交流・支援・提言
●10代の起業家および起業志望者の研究・交流・支援・提言
●関西を中心とする大学、中学・高校、その他教育機関との連携
●海外の研究機関との連携
●中高生部の運営(※所属する中高生の年会費は無料とする)