第39回医療・福祉研究部会のご報告
第39回医療・福祉研究部会が、10月15日(水)午後6時30分から、大阪市中央区の備後町クラブ8階会議室で開催され、村上一徳 神戸市企画調整局医療産業都市担当係長、黒木俊博(公益財団法人)先端医療振興財団医療機器専任コーディネイターのお二人から、これまでの神戸医療産業都市の発展とこれからについてお話をいただき議論しました。お二人のご講演内容は次の通りです。
阪神・淡路大震災からまもなく20年、神戸市は震災直後の産業復興のテーマを検討し、医療産業が今後大きく発展するであろうと神戸医療産業都市を軸に産業復興を行ってきた。その結果、進出企業は282社、新規雇用者は6500人と世界で注目されるまでに成長してきた。さらに理化学研究所でのIPS細胞を活用した網膜の再生や京コンピューターを活用した薬の開発が期待され、周辺には次々と病院が建設されて厚みを増している。国家戦略特区ではIPS細胞活用網膜再生アイセンターが認められたが、外国人医師・看護師の活用は東京の特区のみで認可となった。今後は政府の成長戦略である医療の海外展開と外国人患者に対応する神戸医療産業都市のグローバル戦略が期待される。